この場合も単スリットと同様に考えることができ、複スリットを通過する波は個々のスリットの通過する波の合成波として与えられる。
その光強度I は
の形となる。ここで、
である(k = 2π / λ :波数)。
また、スクリーン上での強度分布の極大値を与える位置x はsin(d 'X ) = 0より、
で得られる。
一方、強度分布の包絡線(1スリットによる回折)が零になる位置は
で与えられるので、d ’ / b が整数比m / m’に等しい場合、m 番目の回折像が消失する。
このような部分を欠線という。